保存修理

保存修理

近代建築への新たな取組み

保存修理の近代建築への広がり

近代化遺産の意義

平成5年に重要文化財建造物の種別として新たに「近代化遺産」が導入され、初めての指定が行われました。近代化遺産とは、幕末、明治時代以降に建設され日本の近代化に貢献した産業、交通、土木に関する建造物で、製鉄所、製糸場などの工場、橋、発電所、鉄道などの建造物等です。

近代化遺産保存修理の特色・課題

近代化遺産の文化財建造物に使用されている材料は、レンガ、鉄、鉄筋コンクリートである場合が多く、工場などに附属している機械・設備についても、貴重な文化財として保存修理を行う必要があります。

これらの材料等は、材質や加工技術、堅牢性が木とは全く異なっています。したがって、これら建造物の保存修理に当たっては、伝統的な木造建造物の修理技法とは全く異なる修理技法や構造補強方法を研究し、開発していく必要があります。

文建協では、近代化遺産の保存修理に積極的に取組み、保存修理技術の研究・開発を行っています。