長年に渡って育んできた「保存修理技術の意義」をはじめ、「文化財建造物の現状」や「保存修理の歴史・意義」など保存修理の取り組み全般について、詳細に解説いたします。
調査にはじまり、解体から工事終了後の報告書の作成にいたるまで。それぞれの工程における技術者の役割を、順を追って解説いたします。
文化財建造物には、日本で長年にわたり培われ、継承されてきた多くの伝統的な技術が用いられています。文化財建造物の保存修理は、これらの技術を用いて行われます。このため、文化財建造物の確実な保存・継承のためには、伝統技術を保存・継承していくこと、伝統技術を習得している優れた技術者や技能者を養成していくことが重要となります。
幕末、明治以降に建設された建造物向けに、「近代化遺産」という種別が導入されました。ここでは時代とともに広がりを見せる、保存修理の現状について解説いたします。
文化財建造物は地域振興のシンボルや観光の名所として、あるいは信仰の場として存在しています。そのあり様を当協会は「活用」と定義し、全国の事例を収集しています。
文化財修理技術者の後継者養成確保に資することを目的として、保存修理事業や修理技 術者の役割に関する関心と理解を深めるため、文化財建造物の保存修理に関する基本的知識及び具体的事例に関するセミナーを開催しています。
日本における文化財建造物の保存修理について、歴史を検証し、現状を把握して、その 理念とあり方を検討するため、シンポジウムを開催します。本年度の開催予定は、次のとおりです。
