その他 2020.11.19
優秀賞 |
ア「特に優れているもの」 |
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入賞 |
ア「調査、設計、監理の各業務部門で優れているもの」 |
入賞 |
イ「報告書作成、保存図作成の業務のいずれかが優れているもの」 |
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(重文) 世界平和記念聖堂保存修理工事
修理工事報告書でも推薦されており、その内容も非駐在設計監理で担当者が一人であるにもかかわらず、その内容は調査・仕様も充実しており、今後近代化遺産の修理工事報告書の模範となるものであると高い評価があった。現場運営についても、修理工事報告書の刊行を見込み、その準備を怠らず、6回もの設計変更を担当者一人でこなす、という大変な事業であり、その成果に関して高い評価が得られた。
(重文) 旧弘前偕行社保存修理工事
推薦のあった報告書では、その体裁や記載内容の一部不十分と思われる点が指摘された。
しかし、歴史的な調査は、評価に値し、良くまとめられている。また、工事運営に困難をきたしていた様子が審査委員から報告され、それに対しての評価もするべきとの意見が出され、A部門での入賞となった。
(重文) 旧前田家本邸和館(屋外トイレ)調査・計画策定
推薦文には「文建協の事業範囲を広げる新たな事業」とあったが、史跡復元において「復元的整備」は珍しい内容ではなく、文化財的な要素が工事内容にどのように取り込まれているかが注目された。外観の仕上げを当初仕様で再現出来たことがそれに当たり、文建協が参画したことにより、活用整備であっても、復元的な整備が出来たとして評価したい。
(重文) 有章院(徳川家綱)霊廟二天門保存修理工事
非駐在での修理工事報告書であるが、調査や実施の内容をふんだんに盛り込みながらもコンパクトに編集されており、典型的な修理工事報告書として評価できる。カラーの挿図が多いこともよい。ただ、挿図を横型のまま、縦使いの本に取り入れている点については、施工計画書をそのまま報告書の編集に流用したようであり、もう一手間かけた編集が望まれる。「本」としての体裁も考えて、今後よりよい修理工事報告書の刊行を期待する。