工事進捗情報 2014.01.30
名称 | 瑞巌寺本堂ほか7棟 |
---|---|
指定区分・年 |
|
所在地 | 宮城県宮城郡松島町松島字町内91 |
所有者 | 瑞巌寺 |
建設年代 |
|
構造形式 |
|
事業概要 |
修理種別
|
本堂 裏甲解体完了
布裏甲は現状和釘止めで、和釘痕1回。茅負、裏甲ともに当初材で釘痕のずれはないことから、明治修理以前にも1度解体し同じ場所に戻されていることが分かりました。
御成玄関 壁漆喰解体完了
壁の漆喰を解体すると筋違があらわれました。筋違は明治36年修理時に追加されたもので、洋釘で下地板に止められていました。
本堂 大引・床束解体完了
床組は全て明治36年修理時に組み直されていました。
被災状況 御成玄関壁下地板脱落
壁板下地は柱に角釘止めでしたが、もともと錆で釘が弱くなっていたため揺れに伴って釘が切れ壁下地が脱落しました。
被災状況 本堂側廻り大斗破断
柱頭部が揺さぶられたため、大斗が割れ桁鼻の持送りが脱落しました。
被災状況 付け鴨居脱落
地震動により、付け鴨居が柱仕口より引き抜け、斜めの状態で止まりました。
本堂 地覆石取外し
瑞巌寺本堂の建立時期の遺構と、瑞巌寺以前の中世寺院である円福寺の建物遺構が確認出来ました。
本堂 発掘調査
本堂 経師壁上紙補修
本堂壁面の経師壁は、一旦すべて取外し上紙の補修を行っています
本堂 新規丸瓦作製
左より 脱型後、乾燥後、焼成後。 収縮率を考え、一割ほど大きく作っています。
本堂 土居葺き板作製中
栗板手割り作業。寸法は長さ27cm、幅9cm以上、厚3mm
本堂 室中の間 配筋完了
軟弱地盤の強化改良の為、コンクリートベタ基礎の打設工事を行いました。
本堂 基礎コンクリート完了
本堂 揚屋ジャッキアップ完了
柱一本ずつに対して、鋼材を組み、柱を挟み込んで作業できる高さまでジャッキアップをしました。
本堂 根継ぎ
明治36年修理で根継ぎされている部分は、根継ぎ位置を生かした形で新材により根継ぎをし直し不陸高さの調整を行いました。
本堂 根継完了
本堂 原寸図作製中
原寸図を書き、軒反りの検討などを行います。
本堂 鬼瓦作製
本堂の鬼瓦を作製しています。瓦の作製は奈良県で行われています。
本堂 軒不陸修正中
桔木の勾配を調整して、軒の不陸を修正しています。
本堂 平軒付取付完了
軒付けはクリ板で、裏板厚27mm、積板厚15mmの合計厚42mm。乾燥していると釘打ちの際に割れるために、二日程度水に浸してから釘止めを行いました。
本堂 野垂木取付完了
野垂木下端の母屋当たり部は当初材にならって欠き取り、同時に高さの調整を行いました。
本堂 野地板取付完了
野垂木の上に、野地板を張りました。古材は比較的雨掛かりの少ない棟側に集め、軒側には昭和材、中央部に新材としました。