私たちは、文化財建造物の保存修理を行っています。

今日まで受け継がれてきた 日本の国宝、そして重要文化財。

そのすべては、時の経過で朽ちていき、 保存修理は定期的に必要です。

保存修理には、 伝承された高度な技術が欠かせません。

綿蜜な調査と緻密な設計、それに基づいた技術指導

私たちは技術力を継承し、 全国の文化財建造物の保存・活用に 貢献しています。

文化財を守り、後世に託すために。

文化財建造物に蓄積された歴史

文化財建造物に蓄積された歴史、絶対的な美しさ。
さらには、投入された高度な技法。
今日にいたるまで、多くの日本人はその存在に感銘を受け、
現代建築にまで影響は及んでいる。

先人たちは、そうした価値を体験的に知っていた。
だからこそ数百年の長きに渡って
保存修理の技を磨き、維持してきた。

現代に生きる私たちも、その志を受け継いでいる。

たとえば大規模なら150年ごと、小規模なら数十年から100年ごと。

いまこの瞬間も、日本のどこかで保存修理が行われている。
大工・葺師・左官・塗師。色あせ、朽ちかけた姿を甦らせていく。

保存修理を担うのは、現場の匠だけではない。

削る前に、組む前に、塗る前に。
どの時代の、どんな姿に戻すのか。
もともとの形は、色は、そして先人たちの保存修理の履歴は。
時には柱の傷ひとつから、数百年の歴史をさかのぼる。
そして期間から費用まで、計画を綿密に練り上げる。

保存修理のための設計をし、技術指導を行う専門家。

文化財保存修理技術者。
我々には文化と伝統技術を受け継ぎ、次代に託す使命がある。

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修理技術者等の養成・研修

修理技術者や木工技能者の研修を実施。
後継者を養成したり技術・技量の向上に努めています。修理技術者研修には初任者養成教育から幹部技術者の研修まで、4つのコースがあります。

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保存修理実績情報

国宝・重要文化財建造物はもちろん、県や市町村指定文化財の保存も受託しています。近年では木造建築のみならず、近代建築などの近代化遺産にも領域を拡大しています。豊富な経験に培われた高度な修理復技術により、歴史的文化遺産の保存・活用に貢献しています。

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建造物修理アーカイブ

文建協が実施した個々の保存修理事業について概要を紹介しています。図面や具体的な修理内容まで記載され、資料として第一級のものとなっています。50音順・時代別・建物種別・地域別の4つの切り口から検索できる仕組みです。文化庁による「文化遺産オンライン構想」のもとに作成されました。

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文建協の概要

文化財建造物保存技術協会(文建協)は、昭和46年に設立。「国宝や重要文化財建造物」の設計、施行監理、並びに「修理技術者等」の養成・研修を使命としています。地方市町村指定文化財や史跡・名勝指定の建造物の保存修理にも、積極的に携わっています。

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