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修理:宝暦9年(1759)、明治36年(1903)、昭和9年(1934)
部分修理:嘉暦元年(1326)、永正10年〜13年(1513〜1516)、寛文9年(1669)
平成9年7月〜平成10年12月
〈半解体修理〉
柱の傾斜を修正する必要から笠木・島木・篇額・束・貫材などを解体した。材料は柱と貫の外方及び笠木が石造で、貫の柱間は木芯に銅鋳物を挿入、島木は木材をU形銅鋳物で包んでいた。柱足元は傾斜修正可能の範囲を鋤取り、修正後に地表直近下に鉄筋コンクリート盤を打設して転倒防止とした。木造部分の貫は腐朽していたので取り替えて防腐処理を行った。貫と島木を包んでいた銅鋳物の割れ目、穴、ひびなどは溶接で補修し、木芯との隙間は楔で固定した。補強としては柱のひび割れ2箇所にエポキシ樹脂を注入しステンレス製の帯金物を巻いた。笠木と島木の接続は同様の金具で補強した。
〈附左右石玉垣:解体復旧〉
一旦解体し鳥居工事完了後に復旧した。
石造明神鳥居、島木木製銅包、貫柱間、額束及び額銅製
文化財建造物保存技術協会編
『重要文化財四天王寺鳥居修理工事報告書』
四天王寺、H10.12